会社の財政状況が健全かどうか?を判断するために安全性の分析指標を使って検証してみて下さい。
これは、ある決めた時点で事業を止めた場合の支払能力を表します。
当然年間を通して収益の上がる時期と下がる時期とでは変わってきますので、そのような自社独自の内容を考えた上で検討してみて下さい。

1.流動比率
流動比率

この(流動比率)は、短期に支払うべき流動負債と支払うための財源としての流動資産を比べて支払能力を判定する指標です。
この指標が高いほど、短期的な支払能力が高いということになりますが、流動資産のなかに不良在庫や不良債権が含まれている場合は、一概にそうとも言えなくなりますので、他の指標と合わせて判断して下さい。

2.固定長期適合率
固定長期適合率

この(固定長期適合率)は、固定資産に投下している資金が長期資金(自己資本+固定負債)であるかどうか?を表します。
この指標が、100%以上の場合固定資産を取得するため長期資金以外から調達しているという事を表します。
安定経営のためには、(固定長期適合率)は、100%未満である必要があります。

3.自己資本固定資産比率
自己資本固定資産比率

この(自己資本固定資産比率)は、(固定長期適合率)と同様に固定資産の取得資金がどのくらい自己資本で賄われているかを表しています。
この指標が低いほど安定資金で固定資産を保有していることになります。

4.借入金依存度
借入金依存度

この(借入金依存度)は、総資産に対する借入金の比率を表します。
この指標が低いほど借入金の依存が低いことを表します。

5.自己資本比率
自己資本比率

この(自己資本比率)は、総資本のうち自己資本の占める割合を表します。
自己資本の比率が高いほど資金の調達が安定的な財源からなされていることを表しており、安定した経営状況と言えます。

40%以上・・・優良
20~40%・・・普通
20%以下・・・問題

6.負債比率
負債比率

この(負債比率)は、自己資本に対する借入金の占める割合を表しています。
借入金が低く、自己資本が高いほど安定した経営であることを表しています。
負債比率が低いほど優良です。

現預金残高がある、ということだけで安心しないで、会社を運営するにあたって、借入や投資した設備(固定資産)の割合が、適正かどうか?など見てみて下さい。
できるだけ、実際に稼いだ力で次の投資を行うのがいいに決まっていますけれど・・・
それで機会を逃してはいけないので、先行投資のための借入も、もちろんありだとは思います。
でも、それが過剰になって、実力以上の借入になっていないか?などチェックをして頂ければと思います。