どうしても会社の目標は、売上高とか経費削減とか利益の金額だったりするので・・・
目標を達成したか?と損益計算書にばかりに注意がいきがちです。
でも、管理部門の人はそれだけじゃダメなんです。
損益計算書だけじゃだめ

会議の資料も損益計算書の数字だけだったりします。
でもそれじゃ、怖いんです。
ちゃんと売上目標も達成しているのに利益も出ているのに、それでも黒字倒産ってものがあるのですから・・・・
なぜ、そういうことが起こるのでしょうか?

■例えば、売上目標が、100万円で利益目標が、10万円だったとします。
実際の数字が、

売上高:102万円
月初在庫:70万円
仕入高 :120万円
売上原価:61万2千円
月末在庫:128万8千円
粗利  :40万8千円
経費  :30万円
営業利益;10万8千円

売上目標も利益目標も達成しています。

けれど・・・

今月、100万円を売るためには、手持ちの月初在庫だけでなく120万円の仕入が必要だったとしたら・・・
売上代金102万円から仕入代金120万円と経費30万円を引いたら、マイナス48万円です。
月の初めに現預金が、もしも48万円以上なければ、資金ショートを起こしてしまうということです。

損益計算書では、在庫金額はのっていますが、在庫は現金に換えられるものということで資産です。
つまり在庫金額は、損益計算書でマイナスはされません。
あくまで売上原価を知るためのものです。

損益計算書を見ているだけでは、現預金の増減がわからないのです。
もちろんここで、適正在庫の目標を決めて管理しているのなら、在庫がふくらんできたら「まずいな。」というのは、わかるとは思います。

では、もう1つ!
売上げを伸ばすためにそろそろ社用車があった方がいいな、と車を買ったとします。
でも車も現金に換える事ができる資産なので、総額はこの損得計算書にのってきません。
のるとしたら、車を今期使う経費として計上できる分(減価償却費)だけです。
※減価償却を月次で計上していなければ、のりません。
(★月次決算をしているでしょうか?も参考にして下さい)

気が付いたら、お金がなくて、大変な事になっている。とならないように、現預金や在庫、資産の現況のわかる貸借対照表もみないと会社の正確な状態は、わかりません。

役割としては、現預金がどうなっているか?の資金繰りや過剰な資産を持っていないか?などの管理は、社長や管理部門の仕事です。
営業や販売部門の人たちに、しっかりと損益計算書上で利益を上げてもらわないといけないということに変わりはありませんが・・・

在庫は、古いものがなかなか売れなくて、新しく仕入れたものが売りやすいというのは、よくある話です。
それで、新しく出た商品が売れるということで、どんどん仕入たら、また少し売れ行きが落ちてきて・・・と売れないのにいつまでも資産として積みあがっていく在庫が増えていくと危ないです。

他社の決算書でも前期や過去の期と比べて、在庫額が大きくふくらんでいないか?注意してみるだけで、その会社の状態がわかったりします。

また在庫をどういう風に計上するか?で利益の額が変わるので、不良在庫を決算期末に処理したら利益額が下がって、節税になります。
※値下げ販売、廃棄処分、在庫価格の評価を下げて計上など

意識してみて下さい。


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