よく年度末が近付くと来期の目標数字や予算を立てる。という話になります。
この目標と予算とは、どう違うのでしょうか?
営業部門では、目標の事を予算と言って同じ意味で、使われているところも多いようです。
ところが、管理部門は目標とは意味が違う会社が多いと思います。
予算とは、どのような数字に使っているでしょうか?
以下の3点が主だったものになります。
■予算とは?
1. 目標設定を予算という。(目標の立て方も会社によって違います)
① 高い目標を掲げ、少しでもそれに近づけるようにする。
② 過去の実績から達成可能数字に少しプラスした数字にする。
③ 普通に頑張れば達成可能な数字にする。
2. 必達できると考えられる予想数字を予算という。
3. 経営をしていく上で必要な数字を目標や必達予想数字から計画した数字を予算という。
管理部門は、上記の1の①のような達成不可能な高い目標を信じていては、いざ会社の資金が足りないという時の資金繰りが間に合わなくなってしまいます。
なので、他部門の数字を使うときは、その数字の達成の可能性も合わせて分析しておく必要があります。
※分析方法は、過去の目標(予算)数字の達成率でみます。
→目標 対 実績数字
その上で、2や3を使うのが管理部門の予算となります。
■目標の数字から売上予算を立てる方法
1.自社の営業部門の目標数字(予算数字)が、上記の1の①~③のどのタイプかをまず見極めます。
2.過去の達成率から、新しい目標数字(予算数字)を調整します。
・毎期達成率が、8割程度であるならば、来期の予算も目標数字の8割とします。
・毎期上振れするようであれば、その上振れ分を見込んだ数字にしてもいいですが、上振れの場合は、目標数字のままの方がいいかと思います。
※たくさん利益が出ると思って経費が増大すると危ないからです。
■全体的な予算について
1.売上の達成可能な数字を計画として決めることができたら、その数字から自社の仕入などの原価率より売上原価の計画数字を出して、粗利を出します。
2.経費は、実際にかかっている費用をもとに積算してみます。
①実際にわかっている数字は、実数
(家賃やリース料など)
②実際の数字は、わからなくてもこれまでの平均から予想のつくもの
(通信費など)
③毎期、数字の変動幅が大きくてわかりづらいもの
・わかりづらくても必ず必要なものは、取り敢えず平均額を入れる
(交通費など)
・わかりづらく削減も可能なものは、最終段階まで入れずにおきます
(交際費など)
4. 粗利と経費から営業利益の額をみて、変動幅の大きな経費の計画数字も入れます。そして最終的に利益額の多い少ないから、来期にかける経費の見直しをもう一度します。
① 営業利益が多い→新たな設備投資、増員計画などを検討
② 営業利益が少ない→現在の経費の見直し、削減の検討など
管理部門の予算は、会社が安全に事業を継続し成長していくために予算数字と実績数字があまりに大きくぶれることのないように考える必要があるという事です。
そのためには、営業部門が売上目標の達成を目指すことはもちろんですが、管理部門も経費の予算を超えないようにかかる経費を管理しておく必要があります。
ただやみくもに経費の削減を叫んでも「うるさいなぁー」と思われるだけかもしれませんが、ちゃんと数字に落とし込んで「これだけの利益を上げて、賞与を出すためには・・・」など一目でわかる予算を組むことができれば、納得頂けるものです。
また計画通り(予算)に事業を進めている会社は、金融機関などからの信用も厚くなって、いざ新規事業を始めようという時でも事業計画書が通り易くなります。
★参考:予算の立て方:1.売上の予算を立てる時に過去の数字を参考にする方法
この目標と予算とは、どう違うのでしょうか?
営業部門では、目標の事を予算と言って同じ意味で、使われているところも多いようです。
ところが、管理部門は目標とは意味が違う会社が多いと思います。
予算とは、どのような数字に使っているでしょうか?
以下の3点が主だったものになります。
■予算とは?
1. 目標設定を予算という。(目標の立て方も会社によって違います)
① 高い目標を掲げ、少しでもそれに近づけるようにする。
② 過去の実績から達成可能数字に少しプラスした数字にする。
③ 普通に頑張れば達成可能な数字にする。
2. 必達できると考えられる予想数字を予算という。
3. 経営をしていく上で必要な数字を目標や必達予想数字から計画した数字を予算という。
管理部門は、上記の1の①のような達成不可能な高い目標を信じていては、いざ会社の資金が足りないという時の資金繰りが間に合わなくなってしまいます。
なので、他部門の数字を使うときは、その数字の達成の可能性も合わせて分析しておく必要があります。
※分析方法は、過去の目標(予算)数字の達成率でみます。
→目標 対 実績数字
その上で、2や3を使うのが管理部門の予算となります。
■目標の数字から売上予算を立てる方法
1.自社の営業部門の目標数字(予算数字)が、上記の1の①~③のどのタイプかをまず見極めます。
2.過去の達成率から、新しい目標数字(予算数字)を調整します。
・毎期達成率が、8割程度であるならば、来期の予算も目標数字の8割とします。
・毎期上振れするようであれば、その上振れ分を見込んだ数字にしてもいいですが、上振れの場合は、目標数字のままの方がいいかと思います。
※たくさん利益が出ると思って経費が増大すると危ないからです。
■全体的な予算について
1.売上の達成可能な数字を計画として決めることができたら、その数字から自社の仕入などの原価率より売上原価の計画数字を出して、粗利を出します。
2.経費は、実際にかかっている費用をもとに積算してみます。
①実際にわかっている数字は、実数
(家賃やリース料など)
②実際の数字は、わからなくてもこれまでの平均から予想のつくもの
(通信費など)
③毎期、数字の変動幅が大きくてわかりづらいもの
・わかりづらくても必ず必要なものは、取り敢えず平均額を入れる
(交通費など)
・わかりづらく削減も可能なものは、最終段階まで入れずにおきます
(交際費など)
4. 粗利と経費から営業利益の額をみて、変動幅の大きな経費の計画数字も入れます。そして最終的に利益額の多い少ないから、来期にかける経費の見直しをもう一度します。
① 営業利益が多い→新たな設備投資、増員計画などを検討
② 営業利益が少ない→現在の経費の見直し、削減の検討など
管理部門の予算は、会社が安全に事業を継続し成長していくために予算数字と実績数字があまりに大きくぶれることのないように考える必要があるという事です。
そのためには、営業部門が売上目標の達成を目指すことはもちろんですが、管理部門も経費の予算を超えないようにかかる経費を管理しておく必要があります。
ただやみくもに経費の削減を叫んでも「うるさいなぁー」と思われるだけかもしれませんが、ちゃんと数字に落とし込んで「これだけの利益を上げて、賞与を出すためには・・・」など一目でわかる予算を組むことができれば、納得頂けるものです。
また計画通り(予算)に事業を進めている会社は、金融機関などからの信用も厚くなって、いざ新規事業を始めようという時でも事業計画書が通り易くなります。
★参考:予算の立て方:1.売上の予算を立てる時に過去の数字を参考にする方法
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