中小企業が安全に成長していくためには、やはりある程度の規模になれば、どんぶり勘定ではなくて、計画が必要です!

管理会計を導入して、予算を立てます。
予算の立て方には、いくつか方法がありますが、本日はまず売上の予算の立て方について参考にして頂きたいと思います。
1.損益分岐点を利用して、売上原価や必要経費の額からたて始める方法。
参考:“管理会計のための知識7:損益分岐点”
2.具体的に各部門や各店舗で売上目標を立ててもらって、その数字を上げてもらって売上の予算を立てる方法。
3.会社側からある程度の総額の予算を出す場合で、「損益分岐点もよくわからないし・・・来期の売上の予想なんて全くわからない・・・」という場合は、過去の数字を参考にして目標を立ててみます。
・・・ということで本日は、
◆3の方法で売上予算を立てる!
1.まず、過去3年~5年くらいの月次の売上高を一覧にしてみましょう!

★売上高5年推移表Excelサンプルデータダウンロードはこちらから
※『5年売上高・比率推移表』のピンクのセルに数字を入れてもらえれば、連動するようになっています。→『5年売上高推移表』と『5年度内比率』の表とグラフ
2.一覧で、以下の点をみてみます。
①前年度からの伸び率は、どれくらいか?
サンプルの表だと2012年から2013年、2014年は、ほぼ横ばいですが、2015年は、102%、2016年は103%、次期も勢いがありそうなら、総額で104%にしてみるとか、少し勢いが鈍化してきたようなら、前年と同程度の成長を目標とするなど。
②毎月の売上高の年間の売上に締める割合は、どれくらいか?
繁忙期や閑散期があるのか?どうか?
サンプルの企業では、2月の売上が悪くて、12月と決算期の8月がいいという傾向があります。
※売上高と年度内の比率からグラフにすると傾向は見やすくなります。
(下記、グラフ)
③急激に伸びている年や落ち込んでいるなど、かけ離れた数字があるところは、何らかの原因があったと思われるので、そこは省くなど調整をします。
また最初の2年の伸び率が大きく次の3年の伸び率が少ないのであれば、3年の平均にするなどできるだけ予想値が現在の状況を反映できるようにします。
【売上高をグラフにしたもの】

【年度内比率をグラフにしたもの】

3.傾向が読み取れたら、来期の総額の売上目標を各月の年度に締める比率を当てはめて、予算数字にしてみます。
サンプルを例としてみると。
①2016年9月~2017年8月までの売上の総額の目標を104%とする場合
前年度より104%増 → 13,652万円×104%=14,198から 14,200万円
②サンプル企業は、グラフからみても急激な変化をしている年はなく緩やかな伸び率なので、年度内の比率も5年間の平均を使います。
9月は、8.5%なので、年間予算の14,200×8.5%=1,207万円
10月は、8.3%なので、14,200×8.3%=1,178万円 という感じです。
4.売上原価は、年間の平均の原価率を出して、3で出した毎月の売上予算に原価率をかけた数字を売上予算とします。
これで、総利益額がでるので、総利益額から労働分配率や経費の金額を考えていくと予算は立てやすいと思います。
参照:“労働分配率を意識していますでしょうか?”
①総利益額の金額で経費を収めるように立てる。
②総利益額で経費が収まらないのであれば、売上の総額を104%増でなく105%増などに見直しますが・・・・
→先に売上増を見込むのは、怖いので、はやり収まるように経費を見直した方がいいと思います。
ブログ更新しました

管理会計を導入して、予算を立てます。
予算の立て方には、いくつか方法がありますが、本日はまず売上の予算の立て方について参考にして頂きたいと思います。
1.損益分岐点を利用して、売上原価や必要経費の額からたて始める方法。
参考:“管理会計のための知識7:損益分岐点”
2.具体的に各部門や各店舗で売上目標を立ててもらって、その数字を上げてもらって売上の予算を立てる方法。
3.会社側からある程度の総額の予算を出す場合で、「損益分岐点もよくわからないし・・・来期の売上の予想なんて全くわからない・・・」という場合は、過去の数字を参考にして目標を立ててみます。
・・・ということで本日は、
◆3の方法で売上予算を立てる!
1.まず、過去3年~5年くらいの月次の売上高を一覧にしてみましょう!

★売上高5年推移表Excelサンプルデータダウンロードはこちらから
※『5年売上高・比率推移表』のピンクのセルに数字を入れてもらえれば、連動するようになっています。→『5年売上高推移表』と『5年度内比率』の表とグラフ
2.一覧で、以下の点をみてみます。
①前年度からの伸び率は、どれくらいか?
サンプルの表だと2012年から2013年、2014年は、ほぼ横ばいですが、2015年は、102%、2016年は103%、次期も勢いがありそうなら、総額で104%にしてみるとか、少し勢いが鈍化してきたようなら、前年と同程度の成長を目標とするなど。
②毎月の売上高の年間の売上に締める割合は、どれくらいか?
繁忙期や閑散期があるのか?どうか?
サンプルの企業では、2月の売上が悪くて、12月と決算期の8月がいいという傾向があります。
※売上高と年度内の比率からグラフにすると傾向は見やすくなります。
(下記、グラフ)
③急激に伸びている年や落ち込んでいるなど、かけ離れた数字があるところは、何らかの原因があったと思われるので、そこは省くなど調整をします。
また最初の2年の伸び率が大きく次の3年の伸び率が少ないのであれば、3年の平均にするなどできるだけ予想値が現在の状況を反映できるようにします。
【売上高をグラフにしたもの】

【年度内比率をグラフにしたもの】

3.傾向が読み取れたら、来期の総額の売上目標を各月の年度に締める比率を当てはめて、予算数字にしてみます。
サンプルを例としてみると。
①2016年9月~2017年8月までの売上の総額の目標を104%とする場合
前年度より104%増 → 13,652万円×104%=14,198から 14,200万円
②サンプル企業は、グラフからみても急激な変化をしている年はなく緩やかな伸び率なので、年度内の比率も5年間の平均を使います。
9月は、8.5%なので、年間予算の14,200×8.5%=1,207万円
10月は、8.3%なので、14,200×8.3%=1,178万円 という感じです。
4.売上原価は、年間の平均の原価率を出して、3で出した毎月の売上予算に原価率をかけた数字を売上予算とします。
これで、総利益額がでるので、総利益額から労働分配率や経費の金額を考えていくと予算は立てやすいと思います。
参照:“労働分配率を意識していますでしょうか?”
①総利益額の金額で経費を収めるように立てる。
②総利益額で経費が収まらないのであれば、売上の総額を104%増でなく105%増などに見直しますが・・・・
→先に売上増を見込むのは、怖いので、はやり収まるように経費を見直した方がいいと思います。
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